- 文庫: 272ページ
- 出版社: 講談社 (2008/11/14)
- ISBN-10: 4062762099
- ISBN-13: 978-4062762090
- 発売日: 2008/11/14
「離婚は子供のせいではない」
これは本当のことです。
だけど、こんな説明だけでは
思春期の子供は納得しないですよね。
離婚したことを子供に説明するには工夫しましょう。
主人公は11歳の女の子。
ごく普通の家庭で、両親ともに仲良く暮らしています。
ところが、2人は突然離婚。
非日常ぶりは天災のようです。
大人に翻弄され、
自分の気持ちを表すキッカケすらもありません。
やがて、家が2つになると知り、
離婚を実感していきます。
離婚する時には、子供は付属物のように扱われます。
だからこそ、
離婚がひと段落し、2人で生活をする時には
子供に離婚を伝える必要があるのでしょう。
言わば、「おとしまえ」です。
謝罪でもなく、開き直りでもなく、
現実を互いに受け入れるためのプロセスなのです。
思春期の少女の気持ちの表現や、
家族とは何かを問うた作品として
物語は映画化もされました。
小学校高学年には読んでもらいたい作品です。